邪魔の入らない静かな空間で集中できる「自習室」。塾・予備校の自習室や有料自習室、オフィスやコワーキングスペース、シェアオフィスの集中スペースにも応用の効く、自習スペースのレイアウト例と家具の選び方についてご紹介します。
今なぜ自習室・集中スペースが必要なのか?

「自習室」は、 自宅よりもはかどる学習スペース。学習環境としての快適さを備えた自習室は、気が散る要素が少なく集中でき、また共に学ぶ仲間の気配が励みになって学習効果が高まります。実際に自習室利用が目的で学習塾に通う生徒もいるほど、「自習室」は塾選びの重要なポイントにも挙げられています。
さらには、一人で集中して勉強したい人をターゲットにした時間制の有料自習室やレンタル自習室も注目を集めており、学生はもちろん資格取得を目指す社会人まで利用者は増加の傾向にあります。
また、オフィスにおいても、フリーアドレスが台頭する昨今、作業に応じて使い分けができる集中スペースを設けると生産性の向上につながります。その場合には、自習室の考え方が応用できます。
自習室のレイアウト例と家具選び
「塾に自習室をつくる」「オフィスに集中スペースを設ける」
とは言っても、中小規模の学習塾・企業の場合は、メインとなる教室あるいは執務スペースの確保で精一杯、自習室や集中スペースまで面積的に余裕がない、というのも現実です。そこで今回は、部屋全体を利用する場合、部屋の一部を利用する場合、またコワーキングにも応用できるオープンな場合の3つの例をご紹介します。
\ 自習室の3つのレイアウト例 /

個別ブースで集中しやすい
ブース型自習室
スペースに余裕がある場合には、ブース型デスクを用いた自習室がおすすめ。席ごとにパネルが付くため周囲の視線や人の動きが気になりにくく、没頭しやすい環境を構築できます。



ブースデスクのレイアウトは、増連タイプで可能な限り横に連結すると、座席数を多く確保できます。対面設置の場合、PCブースデスクシリーズのような背板の有無を選べるシリーズであれば、コストパフォーマンスはさらに上がります。
レイアウトのポイント
正面とサイドにパネルがついたブース型デスクのレイアウトのポイントは以下のとおりです。
Check! 前後間隔と通路幅
個別ブースレイアウトでポイントとなるのは席の前後間隔。入退出や巡回など人の動きが集中力の妨げにならないよう、着席状態でも後ろを通行できる最低限の通路幅:背中合わせなら1800mm以上、背面が壁なら1200mm以上を確保することが重要になります。
Check! 机上の明るさ
室内の光源によっては影をつくりやすいパネル付きデスク。机上が暗いと目の負担になるため、状況に応じてデスクライトを使用するなど環境の調整が必要です。適切な照度のデスクライトは集中力向上にも効果があります。
ブースデスク選びのポイント
手軽に個別ブースを導入できるブース型デスクにもバリエーションがあります。選ぶときのポイントは以下のとおりです。
Check! 増連システム
ブースデスクには、単体で使用可能な「基本」と、その横に連結する「増連」があります。空間やコストの合理性を重視する場合には、増連で可能な限り横並びに設置するのがおすすめ。フレキシブルに配置変更したい場合には基本タイプのみでのレイアウトも可能です。
Check! 背板の有無
広い壁面や大きな窓があるスペースには、ブースデスク の「背板なし」タイプを活用した壁寄せ・窓際レイアウトがおすすめ。個別ブースの基本タイプは左右のパネルと幕板付き天板で構成され、増連も可能です。背板がない分、コスト削減になります。
Check! 隣との距離感
個別に仕切りがあるとは言え、増連による横並びでは隣との距離は変えられません。隣の人の動作や音がストレスになってしまう場合には、単体で利用できる「基本タイプ」、あるいは「L型デスク」で、左右との間隔を保ちながらレイアウトすると集中しやすくなります。
Check! 充電機能とオプションアクセサリ
PCやタブレット・スマホ等の使用が可能な自習室であれば、配線機能はもとより、手軽に充電できるコンセント付きデスクがおすすめ。また、空席がわかりにくいブース席は共通オプションのブースサインを活用し番号での管理がスムーズです。ブースサインの詳細はこちら。
個別ブースのシリーズ
余剰スペースを有効活用
長机自習エリア
専用に部屋を確保するのは難しいけれど自習スペースを設けたい・・・。そのような場合には、部屋の一部をパーテーションで仕切り、コンパクトな長机を配置するシンプルなレイアウト。2通りの例をご紹介します。
Plan A 長机並列レイアウト



長机を横に並べて席数の確保を重要視したレイアウト。長机には折りたたみ式もありますが、常設であれば4本脚のラディーシリーズのW1200xD400またはSTシリーズのW1200xD400がコストパフォーマンスに優れています。横並びは生徒同士での教え合いや補講にも便利です。
Plan B 長机整列レイアウト



同じ面積でも、席数より利用しやすさや快適性を重視するなら、離着席のストレスが少ない全席通路側の整列レイアウトがおすすめ。スモール研修用デスクの二人掛けを利用すれば手荷物置き場の問題も解決します。

レイアウトと家具選びのポイント
先述の2つのプランのレイアウトのポイントと家具の選び方をご紹介します。
Check! 自立式パーテーションの活用
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コワーキングにもおすすめ!
フリーアドレス型自習スペース
学習塾でもオフィスでも、最近では「カフェ風」や「おしゃれ」と言ったキーワードが注目を集め、雰囲気や居心地を重視する傾向にあります。高校生以上を対象にした塾の自習スペースやレンタル自習室であれば、ノートPCやタブレットなどの利用に適したフリーアドレステーブルを中心に複数の席を混在させるカフェスタイルレイアウトがおすすめです。
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自習室のほかにも、教室や受付・エントランス、リフレッシュスペースのレイアウトや家具選びについてご紹介しています。
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